電力供給の成長

2019年9月3日火曜日

Cikarang Listrindo社は、高品質の電力を顧客に供給することでインドネシアの産業開発を 25年間先導してきた。最近新設された同社の Babelan発電所は、バルメットの循環流動床(CFB)ボイラー技術と発電所全域自動化システムにより稼働しており、安定した信頼性の高い電力供給を実現している。

ジャカルタから南東約 40 kmにある Bekasi Regencyの中心部で、3基の発電所が昼夜を問わず稼働している。これらは、インドネシアで最も長期間活動している民間電力供給会社 PT Cikarang Listrindo Tbkの発電所である。1993年に操業を開始し、顧客基盤は 5ヶ所の工業団地で 2,400企業以上まで拡大しており、それらの企業はこの電力会社に各社の電力需要を管理するよう委託している。現在、Cikarang Listrindo社は、バルメットの技術と発電所全域自動化システムを活用して、顧客からの電力需要の増加に対応している。

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お客様とともに成長

Cikarang Listrindo社 Babelan発電所の所長 Sami Sivola氏は次のように述べている。「私たちの原動力はお客様の成長です。私たちはお客様をサポートし続け、適切な費用と高い信頼性でより多くの電力を提供できなければなりません。」

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わずか2基のガスタービンと 60 MWの発電能力から始まった Cikarang Listrindo社は、現在では3基の発電所、760人の従業員、総発電能力 1,144 MWを誇る有力現地企業に成長した。

Cikarang Listrindo社は、2015年に 2基目となる MM2100発電所を建設し、総発電能力を 109 MWまで高めた。最も新しい Babelan発電所は、バルメット製循環流動床ボイラー 2基を備えた石炭火力発電所で、2017年に商業運転を開始した。

柔軟かつ実績のあるCFB技術

循環流動床(CFB)ボイラー技術は、その燃料柔軟性により、最も新しい Babelan発電所に採用された。バルメットのプロジェクトの範囲は、燃料サイロから排気塔までの完全なボイラーアイランドで、これには、鋼鉄製構造物、ダクト、プレート、プラットフォーム、配管、電力供給、計装、設置、試運転、およびスタートアップが含まれた。Cikarang Listrindo社は、用地造成および基礎工事のすべてを引き受けた。

CFB技術は正しい選択であったことを最初から証明した。ボイラーはすべて全負荷域内で安定して稼働している。発電所は、品質の異なる複数の燃料が市場に流通するようになればそれらを備蓄として調達することができる。

新たな発電所全域自動化

バルメットの発電所全域自動化ソリューションは、引き渡し内容の一部をなす。初期引渡しの内容は、Valmet DNA自動化システム、Valmet DNA情報管理および Balance of Plant(BOP)、工場受入試験、試運転、および研修である。

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「私たちは、技術的にも経済的にも最適なソリューションを提供してくれるサプライヤーを探していました。世界的に見れば、似たようなシステムを提供できる潜在的なサプライヤーは多数あります。しかし、私たちはバルメットのソリューションが私たちのニーズに最も適していると思いました。さらに、コストも他のサプライヤーに比べて大分低いものでした。」とSivola氏は回想する。

簡単なインターフェース

「Valmet DNAに大変満足しています。ユーザーに優しく、操作がとても簡単です。」と Sivola氏は強調する。

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「グラフィカルインターフェースは、このシステムの主な利点の一つです。データがこのように視覚的にも使いやすく提供されると、オペレータも、何が起きているかをつねに非常に簡単に把握することができます。」

データから改善

Sivola氏は次のように述べている。「Valmet DNAの機能の中でも、特に気に入っているのが Historian機能です。過去に何がどうして起きたのかを、非常に有益で分かりやすくグラフィックに示してくれます。」

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「予想外のことが起きた場合、それがどうして起きたのか理由を知りたくなるものです。何が原因だったのかと。また、それが分かれば対応することができ、将来起きる同様な想定外の状況を防ぐこともできます。この機能のおかげで、私たちは小さなことが大きな混乱に発展するのを防ぐことができます。」と Sivola氏は説明する。「バルメットの DNA Historianにより、オペレータがデータを精査しすぐに対応できるのも素晴らしいことです。何かが起きても、状況を分析し、原因を突き止め、問題を解決でき、そしてお客様に信頼できる電力供給を提供するための安全な運転条件を確保できます。」

パフォーマンスの最適化

2018年、Cikarang Listrindo社は、同社のツールキットにもう一つ便利な機能を加えることを決定した。Valmet DNA Plant Management Application(DNA発電所管理アプリケーション)である。パフォーマンス、生産、および消費のデータを自動的に計算し表示するこのアプリケーションは、発電所のKPIにさらなる向上をもたらすよう設定されている。

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Sivola氏は次のように付け加えている。「この新しいツールを組み込むことの背景にある主な意図は、パフォーマンスの向上です。発電所や異なるシステムがどのように稼働しているかについての情報を測定し監視すると、改善のための必須データを得ることができます。そして、もちろん報告もできるのです。この新しいツールは、私たちの差し迫ったニーズに対して、迅速で簡単な報告システムを提供してくれます。」

「発電所管理アプリケーションが 2019年の初めに始動してからは、手作業の計算が一切不要になりました。データはすべて、必要な時にいつでも自動的に利用できます。」

安全で、信頼性があり、安定している

Sivola氏は次のように述べている。「私たちの使命は成長し続けることです。お客様のプロセスは、電力の品質低下によって影響を受けるようなことがあってはならないため、どんなことがあっても信頼でき安定した電力供給を必要としています。」

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「私は、Valmet DNAが素晴らしい自動化システムであり、私たちの安全で、効率的で信頼できる運転にとってカギとなるものだと思っています。あらゆる技術的設備の能力を最大限に活用できます。発電所の能力を最大限に引き出すには、信頼できる正確な制御システムが必要であり、私たちにはそれがあると思っています。」とSivola氏締めくくっている。

 

本文 Lisa Kettman-Kervinen
写真 Robert Spour