Inter Eastern Container社はバルメットの品質管理システムを導入し、不良品削減と段ボール品質の向上を実現

Inter Eastern Container社は、段ボール箱工場に Valmet IQ Quality Control Systemを導入し、工場の生産性を飛躍的に向上させた。段ボールの反りは約 90%削減され、全体的な生産効率も大幅に向上している。

タイ・Prachinburiに拠点を置く Inter Eastern Container社は、同国を代表する段ボールおよび包装材メーカーである Inter Group Packaging(IGP)のグループ企業である。同グループは、タイ国内にさらに 2つの段ボール工場と 1つの製紙工場を擁している。グループ全体の段ボールの 1日あたりの生産能力は100万平方メートルを超える。

ばらつき・反り・割れへの対策

「ここ数年、市場競争はさらに激化し、顧客からの要求水準も高まっています。」と Inter Eastern Container社 マネージング・ディレクター Kittisak Rangnoktai氏は述べる。「競争力を維持するためには、業務効率を最大限に高め、品質面での問題を一切発生させないことが不可欠でした。」

その一方で、Inter Eastern Container社は段ボール製造において一般的に見られる深刻な課題、すなわち品質のばらつき、反り、割れといった問題に直面していた。

「改善が必要だと判断する前は、反りや割れの問題も非常に深刻でした。」と Inter Eastern Container社 工場長 Koragot Phuttapanya氏は説明する。

技術への投資で競争優位を維持

Inter Group Packaging社にとって、技術への投資は変化する市場ニーズに対応するための重要な戦略の一環である。

「私たちはイノベーションのリーダーでありたいと考えています。イノベーションが当社の成長を支える重要な原動力です。」と Kittisak氏は語る。

長期的な顧客価値の創出、効率性の向上、そして迅速な投資回収という同社の目標が、新たな品質管理ソリューション導入の意思決定を後押しした。

投資に対して短期間で回収が見込めると判断すれば、導入を前向きに検討します。" と同氏は説明する。 "同時に、それ以外にどのようなメリットがあるかも重視しています。例えば、従業員の負担を軽減しながらより大きな成果を上げられるかどうか、といった点です。"

Kittisak Rangnoktai, Managing Director of Inter Eastern Container

段ボール品質管理のための
包括的なソリューション

様々な選択肢を検討した結果、Inter Eastern Container社は自社の段ボール製造ライン向けにバルメットの品質管理ソリューションを採用した。これは、同地域における先進的な導入事例のひとつである。

「このソリューションは、私たちが検討していた他の選択肢と比較して非常に優れていると判断しました。」と Kittisak氏は述べる。

2025年に完了した最終納入範囲には Valmet IQ Quality Control Systemが含まれており、Valmet IQ Moisturizer(水分プロファイル制御装置)をはじめ、オンラインでの水分・温度・反りの測定ソリューションが、自動クローズドループ制御と統合されている。これにより、Inter Eastern Container社はあらゆる種類の段ボールを精密に制御できるようになり、反りの低減、接着性の向上、そしてコルゲーターの安定稼働を実現している。

水分バランスの乱れはシートの反りや割れの主な要因のひとつであるため、水分管理は不可欠であった。

「これは当社にとって、そしてアジア全体にとっても非常に新しい技術です。」と Kittisakg氏は述べる。「しかし、私たちはこの技術に大きな可能性を感じており、その成果に大きな期待を寄せていました。」

プロセス全体での目に見える改善

導入後の成果は即座に現れ、かつ非常に大きなものであった。

システム導入後、プロジェクトの目標はすべて達成されました。" と Koragot氏は語る。"コルゲーターで発生する反りは約 90%削減され、割れの問題やお客様からのクレームも約 80%減少しました。また、お客様からは好意的なフィードバックが寄せられるようになりました。"

同工場では、顧客向けの工場見学会も実施した。Koragot Phuttapanya氏によると、新しい制御システムの稼働状況を実際に確認してもらうことで、顧客の信頼向上にもつながったという。

「品質の安定した板紙を安定的に生産できるようになったことで、生産過程でのロスを削減し、受注をこれまで以上に効率的に完了できるようになりました。その結果、出荷不足が解消され、納期遵守の信頼性向上にもつながっています。」と Kittisak氏は述べている。

さらに同社では、不良品の発生を大幅に削減し、全体的な生産スピードの向上、そしてフレキソ印刷機の安定稼働も実現した。

効率性と従業員満足度向上

自動化への移行は、もうひとつの目覚ましい改善をもたらした。それは、現場での日常業務を大きく変革したのである。

従来は、オペレーターがすべての設定を手動で調整しなければなりませんでした。" と Koragot氏は説明する。"現在では、板紙のプロファイルデータを活用することで、オペレーターはより効率的に作業できるようになりました。その結果、製品の品質が向上し、作業時間も実際に短縮されています。"

Koragot Phuttapanya, Plant Manager at Inter Eastern Container

その効果は、業績指標だけでなく、従業員の業務に対する満足度にも表れている。「生産スタッフの満足度は大きく向上しています。」と同氏は語る。

Kittisak氏も同様の点を強調している。「新入社員からは『これまで見たことのない工場だ』という声が多く聞かれます。より高性能で効率的な設備を導入することで、より優秀な人材を惹きつけ、さらに成長を加速することができています。」

チームワークと現地サポートに支えられたパートナーシップ

バルメットと Inter Eastern Container社の緊密な協力関係が、本プロジェクト成功の重要な要因であった。「プロジェクトの全工程を通じて、私たちはチームとして取り組みました。」と Koragot氏は語る。

充実した現地サポートもまた、大きな価値を発揮した。

「タイの現地サービスチームの存在も、バルメットを選んだ理由の一つです。」と Kittisak氏は説明する。「電話一本で迅速に対応してもらえ、しかも自国語でやり取りができます。さらに、現地にはスペアパーツの倉庫もあります。このようなサービスは、現地に拠点がなければなかなか受けられるものではありません。」

Kittisak氏によると、プロジェクト全体の進行も非常にスムーズだったという。「課題が生じた際にも、バルメットは常に解決策を提示してくれました。」と同氏は述べている。

品質から顧客の信頼へ

新たな制御システムの導入により、Inter Eastern Container社はさらなる成長の可能性を見出している。

「このシステムには計り知れない可能性が秘められているため、学ぶべきことはまだまだたくさんあります」と Kittisak氏は述べている。

しかしながら、現在、品質管理の精度が大きく向上したことで、当初の主な目標はすでに達成されている。次のステップは、競争が一層激化する市場において、長期的な包装材パートナーとしての地位をさらに強化していくことである。

「最終的に、私たちが提供しているのは単なる包装材ではありません。」と Kittisak氏は締めくくる。「私たちは、お客様に信頼をお届けしているのです。」