変革をもたらすバルメットの新型パルプドライヤ折り畳みハッチ

2019年12月12日木曜日

バルメットの新型パルプドライヤ折り畳みハッチは、Stora Enso社 Imatra工場にとって、今までの考え方を変える革新的な装置であることが明らかになった。従来の危険なパルプドライヤのハッチ操作が、簡単で、すばやく、かつ安全に行えるようになったのである。

Valmet’s new pulp dryer fold-up hatches have proved a game changer for Stora Enso’s Imatra Mills: The previously risky operation of pulp dryer hatches has become easier, faster and safer.

バルメットは、お客様の安全性を向上させるための新しいソリューションを導入し続けている。パルプドライヤには、鋼鉄および/またはアルミニウム製の端部ハッチが多数取り付けられている。

「これらのハッチの操作が複数の工場で問題視されてきたため、私たちは、全く異なる方法でハッチを作れないか考えていました。」とバルメットのプロジェクト・マネージャー Esko Similäは話す。

集中的な開発作業が行われた末、新素材の端部ハッチが生まれた。軽量でアクセスが楽な、自動操作によるソリューションである。ボタン一つですべてのハッチが開けられるため、負傷のリスクを大幅に低減できる。

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リスクが一段軽減

フィンランドにある Stora Enso社 Imatra工場では、KU1パルプドライヤのハッチが古くなって錆び付き、耐用年数の終わりが迫っていた。それとほぼ同時期に、あるオペレータがそのハッチ操作について安全性の観察を行った。これがきっかけで、工場はより良いソリューションを求めることになった。

新型ハッチによりドライヤの清掃や検査が容易に、迅速に、そして安全に行えるようになりました”

バルメットの新型ハッチの使用に前向きだった Stora Enso社 Imatra工場は、ドライヤのドライ側に設置されていた 2つのハッチを交換するため、バルメットの初のパルプドライヤ折り畳みハッチを発注した。それらが正しく機能するソリューションだと確信した工場は、パルプドライヤ全体分の新型端部ハッチを注文した。

Stora Enso社 Imatra工場の Jaakko Kinnunen氏は、新型ハッチの性能に大変満足し、次のように述べている。「当社は、不要な裂傷の原因となっていた重い手動のハッチを排除することで、負傷のリスクをなくすことができました。従来のハッチは、落下のリスクや、ヒンジの故障により怪我をするという可能性もありました。ドライヤーを通じた視認性も大幅に向上しています。」

簡単で安全になった操作

「当社の操作員たちは、新型ハッチにより清掃や検査がどの程度容易、迅速、安全に行えるようになったかについて良好な反応を示しています。」と Kinnunen氏は述べている。

新型ハッチには、いくつかの安全および操作上の利点がある。まず、接合面が大幅に低減されているため、従来のものより漏洩が少なく、熱気をドライヤ内に保持できる。また、素材の表面温度は鋼鉄よりもはるかに低い。そして、新型ハッチは、ドライヤを通じて開けた視野を確保しながら、同時にドライヤを以前より短時間で冷却させることができる。

「私は、新しい革新的なソリューションを試してみるStora Enso社Imatra工場の積極性と、新たなイノベーションを始めることに熱心な素晴らしい人たちを、心から称賛したいと思います。」と Similäは言っている。

「プロジェクト全体が順調に進んでいます。また、どんな問題が起きてもバルメットが素早く対応してくれことを気に入っています。」と Kinnunen氏は次のように話を結んだ。

本文 Heli Kankare
写真 Stora Enso

本記事は広報誌 Forward magazine 3/2019に掲載されています。