Sun Papers社の PM 38設備が稼働中

2019年6月19日水曜日

2018年3月、中国山東省のYanzhou製紙工場で、PM 38設備は予定よりも1ヶ月早く上質紙の生産を開始した。PM 38設備は、当初1996年にバルメットがStora Enso社の Suzhou工場に供給した製紙ラインを、Shandong Sun Paper Industry社に移設するプロジェクトだ。

Shandong Sun Holdings Group is a leading cross-national papermaking group integrating timberland, pulping and papermaking.

「PM 38設備への投資は Sun Paper社にとって戦略的な決断でした。私たちは、今まで以上に幅広い製品ポートフォリオと、製品差別化の改善を望んでいました。プロジェクト全体の生産量は大きいですが、全く新規のラインと比べて投資額は少なくなっています。」Sun Paper社のプロダクションディレクターである Wu Wenchun氏は言う。移設された機械は 3.8 mのトリム幅と毎分 1,000 mの設計速度を持っている。市場の需要に応じてグレードを変更できる柔軟性があり、経済的利益を最大化することができる。

優れたプロジェクト実行力

バルメットが提供した納入範囲は独自であり全面的なものであり、それはプロセス技術、設備、自動化、フィールドサービス、および現場サービスのマンパワーを組み合わせたものだった。実際の機械に加えて、移設の範囲にはロープレステールスレッドドライヤセクションの再構築、ワインダ制御および自動化システムのアップグレード、カレンダテールスレッドの再構築、ならびにラインの改善と現場サービスを含んでいた。

Wu Wenchun氏はプロジェクトの遂行に素晴らしい印象を受けた。「部品と鋳鉄を入れた 600個以上のコンテナと何百もの移設されたアイテムがあり、これらを取り扱うために、最初から最も適切な方法が取られました。バルメットのプロフェッショナルで献身的なチームの努力により、予定よりも早くこのプロジェクト完了することができました。私たちはバルメットのタイムリーな支援と一流のサービスを高く評価します。」彼は言う。

Wu Wenchun, Production Director at Sun Paper

「バルメットはプロセスのノウハウと共に、機械の移設とシステムのアップグレードに関する豊富な経験を持つプロの専門技術者達を提供しました。」Sun Paper社の製造責任者である Wu Wenchun氏はこう述べる。

高度な自動化による優れた走行性と性能

PM 38設備は、Sun Paper社の最も成功したプロジェクトの一つだ。立ち上げから1週間以内に、抄紙機と 2台のワインダは通常の生産に入っており、販売可能な一流の紙を生産していた。PM 38設備には、プロセスおよび機械制御用の Valmet DNA、およびキャリパー制御を改善するための Valmet IQ Inductionプロファイラを備えた Valmet IQ Quality Control Systemが装備されている。

「自動化システムは、機械の頭脳であり心臓です。バルメットは、使い易く一貫性のあるユーザーインターフェースと共に、異なる種類の制御用の単一プラットフォームを備えています。CDキャリパー改善率は、IQ誘導で 82%であり、これもまた私たちの製品品質の改善に役立ちます。バルメットが提供する高度な技術とソリューションによって、より優れた抄紙機走行性と運転性能が得られると、私たちは確信しています。」Wu Wenchun氏は断言する。

立ち上げから1週間以内で、抄紙機は販売可能な一流の紙を生産していました。”

賢明な判断

「プロジェクトの成果が示すように、私たちがバルメットをパートナーに選んだことは非常に賢明でした。バルメットはプロセスのノウハウと共に、機械の移設とシステムのアップグレードに関する豊富な経験を持つプロの専門技術者達を提供しました。このプロジェクトの成功の基盤は、これらが証明しています。PM 19設備と PM 23設備のこれまでの経験から、バルメットは信頼できるサプライヤーと考えています。Sun Paper社とバルメットとの協力が素晴らしい成功を収め、互いの発展をもたらしていることを強力に証明しています。」Wu Wenchun氏は結論付けた。

本文: Nigel Farrand

本記事は広報誌 Forward magazine 2/2019に掲載されています。