バルメットの気候変動プログラム

気候変動や地球温暖化は、企業が急速に二酸化炭素排出量の削減に向けて動いている重要な課題です。バルメットは、カーボンニュートラルな経済への移行において、気候変動や地球温暖化に対してテクノロジーが重要な役割を果たすと確信しています。

これが、私たちが野心的な気候変動プログラム「カーボンニュートラルな未来に向けて」を作成した理由であり、私たちは包括的なサステナビリティ事業を継続しています。カーボンニュートラルとは、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素のバランスを意味しています。二酸化炭素排出量を除去または相殺することにより、二酸化炭素排出量ゼロを達成することが可能です。

バルメットの気候変動プログラムには、全体的なバリューチェーン(サプライチェーン、自社の事業、およびお客様による私たちのテクノロジーの使用)に対して、野心的な CO₂排出量削減目標、および具体的なアクションが含まれています。排出量取引をすることなく、この目標が達成されます。私たちのプログラムは、パリ気候協定および国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿っています。気候変動プログラムの目標は、Science Based Targets initiative(=SBTi, 企業における温室効果ガス排出削減目標)によって承認されています。

 

サプライヤーと協力して排出量を削減 ​

バルメットは、自社のサプライチェーンがバリューチェーン全体の二酸化炭素排出量の約 4%を占めていると推定しています。私たちの目標は、2030年1 までに自社のサプライチェーンにおける CO₂排出量を 20%削減することです。この目標は、製品に占める再生鋼の割合の増加、CO₂排出量の多いサプライヤーをサポートして排出量を削減する、製品の軽量化と代替材料の導入、生産方法の最適化に向けてサプライヤーをサポートするなど、広範囲にわたるアクションにより達成されます。また、低炭素輸送を提供するサプライヤーを選定し支出を一元化し、貨物輸送計画の立案を継続します。

自社の事業を変革

バルメットの二酸化炭素排出量の約 1%は、自社の事業から生じています。私たちの目標は、2030年1 までに自社の事業におけるCO₂排出量を 80%削減することです。私たちは、組織全体で低炭素の未来に向けて日々取り組んでいます。私たちは、自社の事業所において化石燃料を再生可能エネルギーに置き換え、CO₂を排出しない電力や地域熱供給を購入し、エネルギー効率向上を実施することにより、この変革を推進しています。デジタルツールの使用を高め、業務出張による排出量を削減するリモートワーク習慣をさらに発展させます。また、二酸化炭素排出量の少ない通勤も推進します。

お客様にカーボンニュートラルなプロセスを提供

バルメットのバリューチェーンの二酸化炭素排出量のほとんどは、そのテクノロジーの使用段階に起因しています。現在、バルメットが提供するお客様の化学パルプ工場は、通常、既にバイオエネルギーで自給自足できています。さらに、現在のバイオマスベースのエネルギーソリューションによって、お客様向けにカーボンニュートラルな発熱および電力を提供します。私たちの目標は、新しいプロセステクノロジーを開発することによって、2030年1 までにパルプおよび製紙のすべてのお客様向けに 100%カーボンニュートラルな生産を可能にすることです2。また、バルメットは、最近提供している自社製品のエネルギー効率を 20%改善させています。

Science based targets