UN Sustainable Development Goals(SDGs)の実行

2018年7月5日木曜日

UN Sustainable Development Goals(SDGs: 持続可能な開発目標)は、世界の持続可能な開発における優先事項を定義し、共通の目標設定を軸に国際的な取り組みを実施するために作成された。バルメットは、具体的な活動を通じてその目標への責任を示している。

17から成る国連の持続可能な開発目標(SDGs)は、「持続可能な開発」を目的とした 2030アジェンダの一部として 2015年に採択された。SDGsは、世界的に最優先すべき持続可能性の課題に取り組み、すべての人々にとってより良い未来を創るための、明確で全体的かつ統合された枠組みを提供している。

SDGsは社会におけるすべての人々に関係している。政府が国際的なアクションプラン、政策やイニシアチブにSDGsを取り入れることを求められる一方で、企業においては目標を持続可能なビジネス実務に転換してプラスの影響を与えることが期待されている。

「グローバル企業として、バルメットにはこれらの目標の開発に影響を与えるための機会があります。私たちの Sustainability360˚アジェンダや関連するアクションプランは SDGsと一致しています。また、私たちのサステナビリティアクションプランにおけるすべてのターゲットもこれらの目標に関係しています。」とバルメットのサステナビリティ部門責任者 Laura Puustjärviは話す。

バルメットは、17の SDGsの中から、自社の事業にとって最も重要な 4つの目標を定義している。

無駄な水はない

SDGの 6番目の目標(CLEAN WATER AND SANITATION、安全な水とトイレを世界中に)は、安全な水と公衆衛生についてである。水不足や水質の悪さ、そして不十分な衛生状態は、世界中の食料安全保障、生計手段の選択や教育の機会に悪影響を及ぼしている。

水は紙を製造する上で重要な要素のひとつであり、製紙業者はバルメットのテクノロジーソリューションによって水消費量を削減することができる。例えば、バルメットのモジュール化された OptiConcept M 抄紙機を使用すると、清水消費量を最大 30%まで低減させることが可能である。限外ろ過技術により抄紙機のろ過水は浄化され白水がプロセスに戻されるため、清水消費量と排水量の両方が削減できる。

手頃でクリーンなエネルギーの確保

7番目の目標(AFFORDABLE AND CLEAN ENERGY、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)は、すべての人々が手頃な価格で、信頼性高く、持続可能かつ最新のエネルギーにアクセスできるようにすることに焦点を当てている。

「30年以上にわたり、エネルギー業界向けに様々な種類のバイオ燃料をベースとした高効率の発電ソリューションを提供してきました。また、廃棄物由来燃料から最適なエネルギーを生産するための持続可能なソリューションも有しています。廃棄の必要性が問題となることに代わり、廃棄物は貴重なエネルギーへと変化します。」と Puustjärviは指摘する。

バイオ燃料や廃棄物由来燃料の使用は化石燃料の消費を大幅に削減し、気候変動に歯止めをかけるのである。

経済成長と適切な労働

SDGの 8番目の目標(DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH、働きがいも経済成長も)は、経済成長とすべての人々の適切な労働を強調している。この目標に貢献するひとつの方法は、バルメットは研究開発を通じてさらなる安全性や持続可能なソリューションを発展させることである。さらに、33ヶ国でグローバルに事業を展開しており、広範囲に及ぶ利害関係者に対し雇用とビジネス機会を提供し、間接的ではあるが地域社会に富を築いている。

バルメットは、バリューチェーン(価値連鎖)全体でのすべての業務が社会的責任を果たし、世界的に連携した方法で確実に実行されるよう努力している。HSE(健康・安全・環境)や持続可能なサプライチェーン方針で設定されている要件により、人々や環境に対しゼロ災害にするという長期目標の達成を目指している。

私たちはサプライヤーに対しサステナビリティへの包括的な取り組みを行い、毎年、少なくとも 50社に対しサステナビリティ・オーディットを実施している。企業倫理やコンプライアンス、人権や労働者の権利、健康・安全や環境管理に関連するすべての指摘事項は記録され、体系的な方法で調査される。

また、安全性の問題について継続的に従業員のトレーニングを行うことにより、自社の業務上の HSE管理にも対処している。私たちのマネージャーは、各ロケーションでの安全理念の推進のために、毎年 800回以上の安全点検を実施している。

資源の有効利用のために

SDG 12番目の目標(RESPONSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTION、作る責任 使う責任)では、責任ある消費と生産を取り上げている。バルメットの材料効率ソリューションは、パルプおよび製紙工場での高価な原材料の使用を最小限に抑えるために役立っている。例えば、革新的な軽量技術により板紙生産における繊維使用量の削減を可能にしている。フロテーションソリューションは薬品使用量の削減に役立っている。エネルギー生産においては、バルメットの電力ボイラーは農業残渣の利用を可能にし、資源の有効利用を促進している。

廃棄物管理のような独自のプログラムやアクションは、環境目標に向けて取り組んでいる。サプライチェーン・マネージメントもまたこの目標に貢献している。