OptiBinによる生産性の改善と排気削減

2015年3月6日金曜日

バルメットで新しく開発されたチップビン - OptiBin - はスウェーデンの Kristinehamn近くの Nordic Paper社 Bäckhammar工場でスタートアップした。

このOptiBinチップビンはバルメットが納入した初号機である。パルプ製造でのその働きは釜の前のバッファーとして働くことと、チップを脱気する際に臭気を大気に絶対に排出させないことであり、OptiBinは、可動部の少ないコストパフォーマンスの良いものを目指した何年もの開発の結果である。

非常にタイトのスケジュールにもかかわらず、新しいチップビンの据付と組立は Nordic Paper社の期待 - 定期の8日間の工場SD中に全てを完成させる - 以上だった。

計画通りに生産をスタート

「スタートアップは成功裏に終えることができました。私たちの計画に従って生産をスタートし、さらに計画通りに生産量を徐々に上げることができました。SD後一週間でフル生産量に達しました」とNordic Paper社の製造・プロジェクト副部長Jonas Lindqvist氏は話す。

新しいチップビンのお蔭で、今のところ Nordic Paper社は生産量を約 30 adt/d上げることができている。更にチップビンは歩留りの向上にも寄与している。工場周辺の住民の皆様にとってのボーナスとして、臭気排出を最小にすることができた。

「総じて、Nordic Paper社とバルメットとの協力は成功だったと喜んで言います」と Jonas Lindqvist氏は続ける。

「バルメットとしては、Bäckhammar工場は新しく開発された OptiBin に対する完璧なパートナーでした。Karlstadの私たちの開発センターに近いというのも理由ですし、Bäckhammar工場とはいつも良い関係を保っているということもその理由です」とバルメットのセールスマネージャー、David Elfmanは話す。

結果: 生産性が上昇、排気が減少

OptiBinは Bäckhammar工場で既に数ヶ月稼働している。トラブルの無い運転でこの設置の結果が分かった。リジェクトを減少させると同時にカッパー価を数ポイント上げることができ、歩留りを上げることができた。更に生産量を約 30 adt/d上げることができている。

工場からの弱臭気排出の半分近くが以前のチップビンからのものだったが、新しい OptiBin からの排気はゼロである。

最近の2日間のプラント停止の後、OptiBin は白液とチップでいっぱいだったが、チップが詰まったりする傾向もなく再スタートできた。「私たちが行わなければならなかったことはただスタートボタンを押すだけでした。それはOptiBinを最初にスタートしたときと同じです」とファイバーラインの技術者 Bengt-Erik Larsson氏は話す。