TwinRoll導入による Arkhangelsk工場パルプ洗浄機の近代化

ロシアの Arkhangelsk工場は漂白工程の洗浄機を近代化することを決断した。その決断の背景には環境規制の強化とドラムフィルターの老朽化があった。

洗浄機の据付は 2014年夏に始まった。つなぎ込みや試運転調整は 10月に計画されていた 2週間の SDにて行われた。

待ったなしの決断

「長い間、洗浄機更新計画があり、いつもその計画は延期されてきましたが、2012年についに決断の時期を迎えました。既設の洗浄機の状態は非常に悪くなり、日に日にその状態は悪くなっていたのです。」と製造部門責任者の Pavel Smirnov氏は言う。

「我々は 2つのサプライヤ; バルメットと GL&Vに絞りました。いくつもの工場訪問を行い、結果を確認し、潜在的な問題を分析した後に、我々はバルメットの TwinRoll プレスを選択。TwinRoll プレスは他にはない多くの優位性を持っていたためです。」

「我々は機器そのものを置き替えたかったのです。さらに、用水原単位、蒸気原単位、漂白薬品原単位を改善したいという計画がありました。したがって、将来の酸素脱リグニン設備も視野に入れ、 3台の TwinRoll プレスの導入を決定しました。このプロジェクトは主要な生産ラインの SDでの実施が決められていました。つまり、スケジュールは非常にタイトであり、生産ラインは計画通りに立ち上げることが求められました。」

目標達成

新ラインは既に 8ヶ月以上稼働している。Pavel氏は改造前の洗浄プラントと比較して達成された結果について述べた。

「まず、用水原単位は大きく改善され、黒液濃縮工程に送られる液量も当然ながら、減少しました。その結果、1つの効用缶は他の目的に使われています。現在、より正確なプロセス制御が可能となり、プロセスの条件を変化させることも容易になりました。例えば、DFや黒液濃縮工程への液量を調整したいとき、容易にそれらを行えるようになりました。」

「数ヶ月の運転後、ほとんどすべての保証値は達成されました。テストは 5月に行われ、プロセス保証はすべてクリアされました。」

「我々は長い間バルメットと協力してきました。今日現在、それらは非常によい経験となっています。彼らは我々の要求を十分にこたえてくれました。例えば、調整時に彼らは 24時間体制を敷いてくれ、彼らはいつも我々のニーズにこたえてくれました。」

「長年の計画が実現された」

漂白ラインの責任者である Vadim Moseev氏はこのプロジェクトの結果に満足している。

「このプロジェクトは長年の計画を実現させてくれました。黒液の DS濃度は大きく改善され、 17.5%を下回ることはなくなりました。これにより黒液濃縮工程での蒸気原単位が改善され、また、洗浄も改善されています。数年前に ECF を始めた当初、漂白一塔は低濃度で操業していました。今日、濃度は上げることができ、用水原単位の改善に多いに寄与しています。」

「私はバルメットの技術者の高い技術力も強調したい。もちろん、プロジェクトの間、問題も発生しました。言葉の壁はありましたが、われわれはそれらを乗り越え、共通の理解を得ることができました。ダイジェスターの停止から運転開始までわずか 14日間しかない、短い工程では共通理解を持つことは重要でした。また、24時間体制を管理することも同様です。すべての新しい機器はボタンを押すだけで、問題なく稼働しました。これはプロジェクトの期間を通しての卓越した協同作業の賜物です。」

Valmetの TwinRoll プレスはロシアにおいては非常にポピュラーな機器となった。ロシア国内で洗浄、漂白、脱水工程で25機以上が稼働している。そして今、Arkhangelsk工場で TwinRoll プレスは稼働をはじめた。