Nordic Paper Bäckhammar: 性能達成のための 3つのステップ

2020年8月5日水曜日

バルメットの新しい革新的なソリューションにより Nordic Paper Bäckhammarはフルスピードで前進し、1日あたり 800 admtを超えるパルプ生産レベルに到達すると同時に、操業率の向上、排出量の削減、およびメンテナンスコストの削減を実現した。

スウェーデンの Nordic Paper Bäckhammarが蒸解プラントの生産能力拡大のための取り組みを始めてから 5年以上になる。当初の生産目標は 1日あたり 700 admt、将来の目標は 1日あたり 800 admtだったが、現在ではこのレベルを超えている。

蒸解プラント向けに 3つのアップグレードが行われ、バルメットが唯一のサプライヤーとして選ばれた。お客様との非常に良好な関係に加え、決め手となった要因の1つは、バルメットが 2つのアップグレードに対応できる新製品を市場に出す準備ができていたことで、Bäckhammarが新しいテクノロジーを最初に導入することができたことである。

操業性の最適化と排出量の削減

2014年9月、新しく開発された Valmet Chip Bin OB(OptiBin)が設置された。これは、操業性を最適化するだけでなく、排出による環境への影響を減らすビン内のチャネリングを排除するように設計された製品である。設置は年次のメンテナンスストップ中(7日間)に完了した。

新しいチップビンの操業は大きな成功を収めた。チップのプレスチーミングが改善され、カッパー価を増やすことができるようになった。これにより歩留まりが向上した結果、木材消費量がほぼ 3%削減された。さらに、工場からの弱臭気ガスの排出が削減された。以前の機器ではこれらの排出量の約 50%を占めていたが、Chip Bin OBはその部分を完全に排除した。

生産量は 1日あたり 620 admtから約 660 admtに増加したが、蒸解プラントで他にも制限が発見された。チップ供給ラインが最大容量に達し、システム全体に振動が発生した。連続蒸解釜にも制限があり、生産量をさらに増やすには改造が必要であった。

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「アップグレードにより生産量を増やし、木材のロスとメンテナンスコストの両方を削減することができました。2年間の操業後、たとえば、チップポンプのような摩耗は最小限に抑えられました。」と話す Nordic Paper Bäckhammar パルプ工場技術者 Bengt-Erik Larsson氏。

生産量とカッパー価の増加

2016年、バルメットは蒸解釜を改良して蒸解プラントのアップグレードを継続するよう委託された。蒸解釜の抽出スクリーンを下げることにより蒸解ゾーンでの滞留時間が増加し、生産力を高めることができる。Valmet Flexible Screens(OptiFlex)は年次のメンテナンスストップ中に設置され、その結果は卓越したものだった。生産量は 1日あたり 660 admtから 700 admtに、カッパー価は 43から 48に増加した。現在、Bäckhammarには蒸解プラントに設定された新しい目標を達成できる蒸解釜がある。

チップ供給の制限をなくす

蒸解釜による生産の制限がなくなったため、チップ供給ラインの制限に対処することが決定された。バルメットは、新しく開発した Valmet Pump Feed Solution G3を発表した。これは、従来のチップ供給システムを最新のポンプソリューションに変更し、高圧フィーダーを取り除く。Bäckhammarはこれを受け入れ、従来の供給ラインをこのシステムにアップグレードした世界初の工場になった。新しいソリューションは、フィードシステムの振動を排除するのに役立ち、大きなチップポンプにもかかわらず非常に静かである。

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