イノベーションと研究開発(R&D)

R&Dの焦点: 変化するお客様のニーズへの対応

バルメットの使命は、産業界の変革をリードし、再生可能な未来へと導くことです。これが私たちの研究開発活動の基盤となっています。お客様のライフサイクル全体を通して循環性と資源効率の向上を図り、最先端の技術とサービスを活用することで、最高水準のライフサイクル価値、信頼性、最適な顧客体験、そして市場をリードするデジタル能力を提供しています。

500+

R&Dプロフェッショナル

1,400

保護されている発明

33

R&Dセンター

1億 2,600万

ユーロの研究開発費 (2025年)

私たちの研究開発は、お客様のニーズに基づいています。具体的には、生産効率・資源効率の向上、原材料価値の最大化、新たな収益源の創出、そして新しい技術やイノベーションの開発といった目的に取り組んでいます。私たちは、競争力のある最先端の生産技術、オートメーション技術、サービスを開発しています。

お客様の生産プロセスにおける原材料、水、エネルギーの効率性を向上させるため、デジタル化、プロセス技術、フローコントロール、オートメーションシステム、そしてサービスを統合的に活用しています。また、化石燃料を再生可能資源に置き換えるソリューションや、新たな高付加価値製品を生み出すソリューションも開発しています。

バルメットは毎年およそ 100種類の新製品を市場に投入しています。これらの製品は、多くの場合、お客様や世界各地の主要大学・研究機関との密接な協力関係によって生み出されています。

私たちの研究開発活動におけるサステナビリティの取り組みは、イノベーションプロセスに不可欠な要素であるサステナビリティ基準を通じて確実に組み込まれています。これらの基準により、イノベーションが資源効率を高め、排出量を削減し、安全性の向上につながるよう保証されます。また、製品およびプロセスの安全に関する法規制への準拠も確保します。さらに、市場に投入される最終製品やソリューションに、サステナビリティのメリットが確実に反映されることも保証します。

脱炭素化

バルメットは、お客様が気候への影響を削減できるよう、提供するソリューション、技術、サービスを通じて、お客様の事業における脱炭素化を支援しています。この取り組みは私たちの 「気候移行計画(Climate Transition Plan)」 を枠組みとしており、私たちが事業を展開する産業全体をネットゼロかつ循環型経済へと導くことを目指しています。バルメットの研究開発における重点分野の一つは、持続可能な製品開発を加速させることです。特に、バルメットの技術におけるエネルギー効率と気候変動対策性能の向上に注力ています。

循環型経済の実現

私たちは、技術、オートメーション、サービスの提供を通じて、お客様が事業運営において循環型経済を適用できるようにするための重要な役割を担っています。バルメットのソリューションにより、お客様はエネルギー、水、薬品の効率的な使用と回収が可能になり、その他の用途、プロセス、さらには異なる産業からの生産サイドストリームを活用することで、廃棄物を最小限に抑えることができます。また、私たちのエネルギー関連技術は、廃棄物からエネルギーを生み出すことを可能にし、包括的なサービスと自動化によって、お客様はこれらの技術を長期にわたって最大限に活用することができます。

デジタル化による効率向上

より自律的で最適化された操業は、生産性や環境効率といった観点から、操業パフォーマンスを向上させるうえで極めて重要です。これは、先進的なオートメーション(自動化)および産業向けデジタルサービスによって実現することができます。多くの企業で、工場やプラント操業の自律性を高める取り組みが行われています。私たちは、インテリジェントで関連性の高いプロセス技術からプロセスや工場全体の最適化まで、お客様がより自律的で最適化された操業に移行できるよう、継続的に支援しています。

資源効率 - 少ない資源でより多くを

バルメットの研究開発では、原材料、エネルギー、水、薬品の使用効率を高めるためのプロセス技術、オートメーション、サービスの開発に注力しています。モジュール型板紙・紙製造ライン OptiConcept Mやティッシュ生産ライン Advantage NTTなど、私たちの製紙技術は、エネルギー、水、原材料の消費量を大幅に削減することを可能にします。また、パルプ生産においては、原材料およびエネルギーの効率化や循環性の向上が、より持続可能なパルプ生産を実現するうえで重要な役割を果たします。これにより、少ない資源でより多くの価値を生み出すことができます。

化石由来から再生可能資源へ

バイオマス変換の分野において、バルメットは複数の新技術を市場に投入してきました。その代表例として、リグニン分離用の LignoBoostTM、バイオオイル生産のための熱分解(パイオリシス)ソリューション、固体バイオマスや廃棄物用のガス化装置などがあります。また、世界の森林産業に向けた新しい木質由来の 3Dファイバー製品の開発や、テキスタイルリサイクルおよびセルロース系繊維の製造プロセス開発においても提携を行っています。さらに、プラスチックを再生可能資源に置き換えるソリューションの開発や、製紙工程における消耗品へのリサイクル素材、あるいはバイオベース素材を活用する可能性についても研究を進めています。