カーボンニュートラルな未来へ

2021年5月14日金曜日

バルメットの気候プログラムには、バリューチェーン全体に対する意欲的な CO₂排出削減目標と具体的なアクションが組み込まれている。

気候変動と地球温暖化は、企業にとって急速な変革や二酸化炭素排出量の削減を推進させる重要な課題である。バルメットは、カーボンニュートラルな経済への移行において、気候変動や地球温暖化を緩和する上でテクノロジーが重要な役割を果たすと考えている。

そのため、私たちは意欲的な気候プログラム「カーボンニュートラルな未来に向けて」を作成し、サステナビリティ(持続可能性)に向けた総合的な業務を継続している。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素の排出量と吸収量のバランスが取れていることを意味する。二酸化炭素排出量を排除または相殺することにより、二酸化炭素排出量ゼロを達成することが可能である。

私たちの気候プログラムはバリューチェーン全体をカバーしており、具体的なアクションによって私たち自身の二酸化炭素排出量を大幅に削減し、サプライヤーもそうすることをサポートします。

バリューチェーン全体の意欲的な目標と具体的なアクション

バルメットの気候プログラムには、サプライチェーン、バルメット自身の事業、お客様によるバルメットのテクノロジーの使用など、バリューチェーン全体に対する意欲的な CO₂排出削減目標と具体的なアクションが組み込まれている。

このプログラムは、パリ協定で掲げられている気温上昇 1.5℃以下という道筋や、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったものである。また、検証のために、バルメットはその気候目標を Science Based Targets Initiative(SBTi)に送付する過程にある。

「私たちの気候プログラムはバリューチェーン全体をカバーしており、具体的なアクションによって私たち自身の二酸化炭素排出量を大幅に削減し、サプライヤーもそうするようサポートします。バルメットはまた、カーボンニュートラルへの道のりにおいてお客様の優先的なパートナーになることを強く約束しています。」とバルメット プレジデント兼 CEO Pasi Laineは述べている。

サプライヤーとの連携  ​

バルメットのサプライチェーンは、同社のバリューチェーンの二酸化炭素排出量の約 4%を占めている。私たちの目標は、2030年までにサプライチェーンの CO₂排出量を 20%削減することである。

「私たちは、製品の重量を減らす、製品に含まれる再生鋼の割合を増やす、代替材料を導入するなど、さまざまなアクションを進めています。CO₂集約型のサプライヤーの排出量削減をサポートし、低炭素輸送を提供している特定のサプライヤーに対し支出を一元化していきます。また、今後も輸送計画の策定を進めていきます。」とバルメットの調達担当バイスプレジデント Jani Suomalainenは述べている。

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バルメット 調達担当バイスプレジデント Jani Suomalainen

自社事業の変革 ​

バルメットの自社事業は、同社のバリューチェーンの二酸化炭素排出量の約 1%を占めている。バルメットでは、排出補償なく 2030年までに自社事業における CO₂排出量の 80%削減を目標としている。

「私たちは、自身の場所で化石燃料を再生可能エネルギーに置き換え、CO₂フリーの電力と地域熱を購入し、エネルギー効率の改善を実施することでこの変革を推進しています。デジタルツールの使用を強化し、出張での排出量を削減するためリモートワークをさらに進めています。また、二酸化炭素排出量の少ない通勤も推進していきます。」とバルメットのサステナビリティ担当責任者 Laura Puustjärviは述べている。

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バルメット サステナビリティ責任者 Laura Puustjärvi

​お客様向けのカーボンニュートラルプロセス

バルメットのバリューチェーンの二酸化炭素排出量のほとんどはバルメットのテクノロジーの使用段階に由来するため、このプログラムは、お客様に 100%カーボンニュートラルな生産を可能にするバルメットの現在および将来の能力を強調している。

バルメットの現在の多燃料およびバイオエネルギーボイラーテクノロジーは、既に 100%化石フリーの発熱および電力生産を可能にしている。私たちの目標は、2030年までに、すべてのパルプおよび製紙業界のお客様のカーボンニュートラルな生産を可能にすることである。お客様がカーボンニュートラルな電力を使用しているときに、化石フリーの紙パルプ生産を可能にする新しいテクノロジーを開発することにより、この目標を達成する。

2番目の目標は、現在提供しているテクノロジーのエネルギー効率を 2030年までにさらに 20%向上させることである。製品ラインのエネルギー効率を高め、設置ベースの生産プロセスをさらに最適化するためのサービスと自動化ソリューションを提供することで、この目標を達成するだろう。

「今日、私たちのテクノロジーを利用しているお客様の化学パルプ工場では、すでに 100%以上がバイオエネルギーを自給自足できており、現在のバイオエネルギーボイラー製品は 100%化石フリーの発熱および電力生産を可能にしています。お客様は自ら意欲的に気候目標を設定しており、バルメットはそれらの達成をサポートする上で重要な役割を果たしています。」とバルメットの研究開発担当バイスプレジデント Janne Pynnönenは述べる。

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バルメット 研究開発担当バイスプレジデント Janne Pynnönen