年間600万kWhの省エネが可能となるバルメットのリファイナープレート

Valmet Refiner Segments create 6 GWh in energy savings a year

機械パルプでは電力費用が最大の課題と言える。最新技術を取り入れたバルメットのリファイナープレートを使うことで PGW工程での電力消費量を大きく低下させ、大幅なコスト削減が可能となる。

PGW用磨砕プレート(名称:Galileo)とリファイナープレート(名称:Turbine)がPGW工程での省エネに大きく貢献する。工程全体の最適化により、増産や最終製品の品質向上も可能となる。

ダイヤモンドでコーティングしたプレート表面

2010年、バルメットは PGW用グラインダー向けに新しい製品 Galileoを上市した。グラインダー本体はスチール製の中空構造を採用し、人造ダイヤモンドを表面にコーティングした磨砕プレートをグラインダー表面にボルトで固定する仕組みとした。Galileoは従来からのストーングラインダーに代わる新しいグラインダーで、電力原単位で 300-500 kWh/tonの削減が可能となり20-50%の増産も見込める。

Turbineプレートは優れたエネルギー効率を発現するパターンである

PGW工程では粕リファイナーでの電力消費が多い。Turbineプレートを粕リファイナーに採用することで、繊維は均一に叩解されパルプ品質が安定する。プレートの間を流れる繊維と叩解中に発生する蒸気の流れを最適化して、必要とされる叩解電力を下げる効果を持つ。

「お客様に優れたサービスを提供するため、PGW用の新しいグラインダーである Galileoと粕リファイナー向けの Turbineプレートを組み合わせた提案を進めています。Turbineプレートは省エネに大きく寄与することが確認できており、粕リファイナーで叩解された繊維は剛直で高品質なパルプができます。」とバルメットのグローバルテクノロジーマネージャー Petteri Vuorioは説明する。

Burgo社 Verzuolo工場では最適化ソリューションにより大幅な省エネを達成

Burgo社 Verzuolo工場の取締役工場長 Raffaele Marinucci氏は次のように総括する:

「私たちはバルメットと協働して 2つのプロジェクトを進め、良好な結果を得ました。第一段階として従来からのストーングラインダーを Galileoに置き換え、10%の省エネと 25%の増産となりました。第二段階では 2台ある粕リファイナーに Turbineプレートを採用して 30%の省エネとなり、年間では約 600万 kWhに相当する削減量になります。」

「二酸化炭素削減の観点から、この 2つのプロジェクトは経済面および環境面の双方において製紙工場に大きなインパクトを与えています。」

Verzuolo Mill, Italy. Photo by Burgo Groupイタリアの Verzuolo工場(写真: Burgo Group)

PGW工程とは?

PGWとは加圧式グラインダーの略である。PGWでは丸太を原材料としてパルプを製造する。PGW工程には、グラインダー、スクリーン、粕処理、漂白、脱水および貯蔵が含まれる。バルメットの加圧式グラインダーを含む PGW工程では高品質の機械パルプを製造することができるだけでなく、消費電力の少なさや環境負荷の低さも特長として挙げられる。