より良い性能を求めてステップバイステップ

2014年12月19日金曜日

Hallsta工場は、Holmen Paperの特殊紙メーカーへの移行を主導している。この発展をサポートし加速するために、Holmen Paperは、高レベルのカレンダ処理した雑誌用紙を製造する Hallsta PM11の性能を向上させる目標を掲げてバルメットとパフォーマンス契約を結んだ。

「PM 11 は年間約30万トンの生産量を有しています。本年は、私たちは達成が容易でないようなきつい予算を立てました。しかし、このパフォーマンス契約は私たちを正しい方向に動かす助けになります。」 と、PM11の生産マネージャである Per-Arne Andersson氏は語る。

Per-Arne Andersson氏(左)、Jukka Vuorio、そして Jeeny Söderström氏は、生産ラインのパフォーマンス改善のためのトレーニングとチームワークの重要性を強調する

トレーニングは必須のもの

パフォーマンス契約は 2013年3月に始まり、2014年9月まで続いた。Hallstaとバルメットは今、PM11と PM12の両方の生産ラインの性能を向上させるために新しい2年契約を結んだ。このパッケージは多数の異なるアクティビティとステップを含んでいる。

「まず第一に、障害のある箇所を見付け絞るべき問題点を特定するために速度テストを実施しました。いくつかのセクションの専門家はマシンのあらゆるものを改善し、より良い性能を発揮するためのアイデアを得ようと努めました。私たちはあらゆる作業をしました。しかし、最も重要なことはオペレータの参加であり、私たちはできる限り最良の方法でマシンを運転できるように共同で改善を図ります。」と Andersson氏は強調する。

プロジェクトはまた多くのトレーニングを含んでいる。工場での大きな変化があったために、PM11で働く従業員の半分は新人たちである。

「従業員の技能は改善に向けての1つの大きなステップでした。可能な限り最良の方法を採りまたどのシフトでも同じ方法でマシンを運転する新しい実践方法を開発することは不可欠でした。これには、走行性、洗浄、フェルト交換、そしてあらゆることについての改善が含まれます。これは実際のところ、多くの小さなステップからなります。私たちは常により速く運転しより良くするよう努めます。」

メンテナンスは 開発プロジェクトの本質的な部分でもある。多くのメンテナンスの問題点と議論は契約の1年半の期間に現れた。

「マシンは常時立ち上がって稼動している必要があります。そのため確かな標準ルーティンを持ち、長期間の改善に関わっていくことが重要です。このプロジェクトの間には新しい技術への大きな投資は行いませんでした。私たちの専門技術を高め、所有している装置の性能の向上を試みており、私たちはうまく軌道に乗っています。」 と Andersson氏は信じる。

2つの会社が1つのチームに

なぜ Holmenがバルメットをパフォーマンス契約でパートナーとして選んだのだろうか?

「私たちは、私たちが生産を改善するために出くわすあらゆる課題を結び付けることのできる誰かが必要でした。バルメットは多くの異なるスキルを持った大きな会社です。私たちは PM11に最良のパーツを持ち込み、マシンを使用する最適な方法を開発したかったのです。」とは、Andersson氏の談である。

18ヶ月のプロジェクトで連続性は最高に重要であり、そのため Hallstaは契約の期間中バルメットから一人の専門技術者を PM11に駐在させる選択をした。その人物は製紙技術の専門家である Jukka Vuorioであった。

18ヶ月にわたる開発プロジェクトの中で、バルメットの製紙技術の専門家である Jukka Vuorioは Holmen Halsta PM11の詳細と特徴についてとてもよく理解した

「私たちは、単に自分の製品を見るのでなく、大局的にものを見ることのできる人物を必要としました。Jukkaの技能、経験と個性は私たちの日々のシフトと結び付き、最初のラインマネージャである Jenny Söderströmが統率するやる気のあるオペレータたちが、非常に良いコンビであることを証明しました。」と Andersson氏は説明する。

Jenny Söderström氏は賛同して、「私たちはマシンの性能を発展させていますが、これは人々と行う作業も含みます。ここに Jukkaが居ることの利益の1つは、私たちが何に焦点を定めるべきかを理解し、その変化を起こす最良の方法を提案する彼の能力です。Jukkaは一人の人間として彼の周りに多くの信頼を築きました。私たちは彼が他の組織の一員とは考えていません。彼は私たちのチームの一員です。」

Jukka Vuorioは、PM11の性能改善を強く要請されることになり、すぐに Holmen Hollstaチームに全面的な信頼を置くことになった。

「私たちが成し遂げたすべての改善は、一緒にやってきたものです。Holmen Hallsta の人々は PM11の開発過程の多くの局面で一生懸命に働きました。オペレータはマシンの開発を任されています。彼らは良いアイデアを持ってやって来ます。すると、私たちは、それを実行する最も効果的な方法でバルメットとHallstaそれぞれの専門知識を利用して実行に移そうと努めます。どちらの会社があなたの給料を払っているかは問題でなく、これは本当にチームの努力なのです。」と Vuorioは指摘する。

ウィン・ウィンの状況を目指して

Per-Arne Andersson氏はバルメットが PM11プロジェクトで行った仕事に満足している。

「私たちは既に PM11の性能を改善しました。オペレータはさらに生産性のある方法でマシンを運転することでより一層熟練して多くのスキルを得ており、1年でマシンには大きなダメージはありませんでした。」 と Andersson氏は述べる。

「私たちの目標はPM11の生産を増加させることです。これは、Holmenとバルメットの両者に共通の目標です。もし私たちがそこに辿り着けば、両者の勝ちです。」

Hallsta Paper工場の概要

ストックホルムに近い Hallstavikにある Holmen Paper社の Hallsta工場はマシン仕上げの雑誌用紙と書籍用紙を製造している。工場での焦点は 100%バージン繊維にある。

原材料: エゾマツ(Spruce)

パルプ: TMP

製品: マシン仕上げの雑誌用紙と書籍用紙

製品名: Holmen VIEWHolmen TRNDHolmen XLNTHolmen BOOKHolmen PLUS 

総生産量: 525,000 トン/年

PM11の生産量: 330,000 トン/年

従業員数: 400

 

パフォーマンス契約の概要

バルメットのパフォーマンス契約は、顧客の生産ライン全体を完全にすることを目指したミルワイドの開発プログラムであり、これはより良い生産を達成し、効率と最終製品の品質を改善し、メンテナンス法を開発し、コストを低減するツールである。

パフォーマンス契約はバルメットのフルスコープサプライヤとして仕事できる能力に基づいており、どのような種類のニーズにもテーラーメイドの解決策を提供する。しかしながら、バルメットと顧客が共通のゴールを達成することを委任された協力プロセスでもある。エネルギー契約はテーラーメイドで顧客の目標と状況に合わせている。

パフォーマンス契約は生産ラインの長期にわたる改善をお客様にもたらす