環境効率

私たちは、自社の事業において、またサプライヤーと協力して、環境効率を継続的に高めています。私たちのプロセステクノロジー、オートメーション、サービスは、原材料、エネルギー、水、薬品の効率を改善するように設計されています。

バリューチェーンにおける環境負荷の低減

ある試算によると、製造された商品やサービスをサプライヤーから購入し、バルメットの拠点に輸送する際のサプライチェーンから発生する環境負荷は 4%で、自社の事業から発生するものは 1%未満とされています。また、バルメットのバリューチェーン全体が環境に与える影響の約 95%(パルプ工場を除く)は、私たちのソリューションが生産に使用される際に排出されると推定されています。

私たちは、バリューチェーンにおける環境効率を積極的に高めます:より少ないものでより多くのことを行います。サプライチェーンにおける環境影響を最小限に抑えるため、グローバルサプライヤーの持続可能性管理プロセスやエンゲージメントプログラムを導入しています。自社の事業については、効率化を加速させるために環境プログラムを導入しています。お客様の操業におけるバルメットのテクノロジーの使用段階での効率化を図るため、テクノロジービジョン 2030、研究開発プロセスおよびガイドラインを整備しています。

バルメットの自社事業で進捗を加速させる環境プログラム

自社事業における環境効率を管理および改善するため、2009年から環境プログラムを導入し、エネルギー、水、廃棄物を削減するための意欲的な目標を掲げています。2022年には、プログラムの目標とベースラインを 2030年まで更新しました。

私たちは、化石燃料を自然エネルギーに置き換え、CO₂フリー電力および地域熱の購入し、LED照明へのアップグレード、人感センサーの設置、建物の断熱性や新しい換気システムの向上などエネルギー効率に関わる自社施設の効率化を積極的に実施しています。 また、新規施設やリノベーションの際の不動産ガイドラインに、環境効率の要件を盛り込んでいます。さらに、デジタルツールの強化、リモートワークの習慣化、二酸化炭素などの排出量の少ない通勤の推進も行っています。

グローバルなプログラムをローカルなアクションへとつなげるため、2025年までに従業員の 80%が ISO14001:2015環境マネジメントシステムの認証取得拠点で働くことを目指しています。

ソリューションが環境に与える影響を最小限に抑える

バルメットは、新しいテクノロジーの開発と、現在提供している製品のエネルギー効率の向上に積極的に取り組んでいます。私たちのプロセステクノロジー、オートメーション(自動化)、サービスは、原料、エネルギー、水、化学物質の効率を改善するために設計されています。気候変動プログラムの一環として、2030年までに新しいプロセステクノロジーを開発し、すべての製紙会社のお客様に対して 100%カーボンニュートラルな生産を可能にすることを目標としています。また、現在提供している商品のエネルギー効率を 20%向上させています。

バルメットには、バイオマスを再生可能エネルギー、パルプ、紙、板紙、ティッシュなどのリサイクル可能な製品に変換するというソリューションを提供してきた長年の実績があります。また、バイオガス、バイオ燃料、バイオマテリアルといった新しいバイオベースの最終製品を製造するための新しいバイオマス変換テクノロジーの開発や商品化も行ってきました。

バルメットは、従来のテクノロジーと比べエネルギー、水、原材料の使用量が少なく、燃料源や原材料の選択に柔軟性を持たせることができる、幅広いソリューションを提供しています。そして、私たちが提供する包括的なサービスやオートメーションは、テクノロジーの環境効率を最大化するのに役立ち、プラントの全稼働期間にわたって業務上の安全性と信頼性を保証します。

バルメットのソリューションは、パルプ、製紙、エネルギー生産といった産業プロセスを対象としています。そのため、プロセスの効率を最適化し、大気汚染防止テクノロジーを活用し、化石燃料や原材料を再生可能な代替品に置き換えることによって大幅な環境改善を達成することができます。

イノベーションプロセスにおいて重要な役割を果たすサステナビリティ

資源効率の向上やよりクリーンな世界の追求など、お客様のニーズや世界的なメガトレンドが私たちの意欲的な研究開発の原動力となっています。

バルメットの研究開発はセールスプロセスに組み込まれており、セールスチームも定期的に研究開発ミーティングに参加しています。すべての新製品のイノベーションは経営陣によって議論・評価され、どのプロジェクトをさらに開発させるかが決定されます。

私たちは、研究および技術開発を通じて、現在および将来のお客様に先進的かつ競争力のあるプロセステクノロジー、オートメーション、サービスを提供し、原材料の効率を高め、再生可能な原材料の使用を促進することを目指しています。