Borregaard社はバルメットの Inlet PF初号機を設置

2017年6月9日金曜日

ノルウェーの Borregaard社は TwinRollウォッシュプレスに新しい Inlet PFを装備する最初の工場となった。新しいインレットボックス付のプレスは 6ヶ月間にただ一度の乱れもなく現在稼動し続けており、繊維と装置はともに取り扱いは容易になっている。

これまでは、プレスでの従来のインレットボックスから出るパルプの分布はあるプロセス条件下ではロールの全幅方向で不均一であった。つまり、ロールは運転中に洗浄しなければならなかったわけで、これはパルプの温度と化学組成次第では困難となる。こうした状況下での洗浄のリスクが生じれば、このような仕事の経験を持った外部の会社を雇い仕事を仕上げる必要があった。

共同で開発した新型インレットボックス - バルメットの Inlet PF

この問題への対処は協調的努力であった。バルメットは Borregaard社と協力して新型のインレットボックスを開発した。これは分配スクリューによってパルプをロール全幅に均一に分配する。2016年10月中旬、秋の定期SD期間中、新しいボックスが TwinRoll DPB-935ローラープレスに設置された。Inlet PFが計画通りに操業しない場合、既存のインレットボックスとパイピングは分解され再設置用に保管された。

結果

バルメットの Inlet PFは直ちにうまく機能した。新しい圧力センサーにより、パルプがロール全幅にわたって均一に分配されているか確認することが可能となった。さらには、固形分は約 4%増加した。こうした要因のおかげで洗浄効率は明らかに改善された。プレスは今では望ましい固形分で今までより低いトルクで運転できることから、結果として繊維と装置の両方をより優しく扱えるようになった。

 

新しい圧力センサー

(左から) Borregaard社 操業アシスタント Ole-Petter Skattum氏、生産シニアエンジニア Jon Andre Nielsen氏、スカンジナビアでのバルメットオペレーションズのセールスマネージャ Joakim Larsson